株式会社 鈴木工務店 ものがたり奏でる家

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パッシブハウス「展示館」

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出典:kaki no tane vol.9 より

[家の展示館]に図書コーナーを新設

服飾史家・野口ひろみさんからの委託を受けて、大学図書館の書籍、雑誌をお預かりすることになりました。
「家の展示館」では4月から、服飾関係の本を中心にした大量の図書を、野口ひろみさんからの委託を受けてお預かりすることになり、その書架を開設しました。家と服飾とどんな関係があるのと思われる向きもいらっしゃるかもしれませんが、どちらも誰にとっても欠くことができない「暮らし」の必需品です。そしてそこに作り手と使い手の間に通い合う心があります。
野口さんは山脇学園短期大学の服飾美学の教授でした。同大学は今年の三月に廃校となることが決まり、以来野口さんは図書館の本を惜しんで眠れない日々を過ごしました。その一部を自分で引き取ることにしたものの、それをどう保管するかという問題もありました。
そんある日、鈴木工務店社長のにこやかな顔が頭に浮かんで、さっそく相談をもちかけたところ、すぐその場で「家の展示館」に書架を設けることが提案されたのだそうです。
これで野口さんの悩みも解消されましたが、貴重な文化資産としての書籍もあわや廃棄の運命をのがれたというわけです。
本が運び込まれたのは四月七日。以来、野口さんはときどきこの部屋を訪れては、共同研究者と資料を調べたり、授業の準備をしたりして、終日をすごすこともあるとのことです。
「本は書架に並べられていてこそ本」と野口さんは言います。その「本の存在感」が家の展示館に「文化の厚み」を付け加えました。

夏、涼しく本が読める家—野口ひろみさんの話しの続き

※野口邸=太陽が照っても、雨が降っても、うれしい家

野口さんの愛書精神が発揮された話から、話題は「夏、涼しく本を読む方法」に移っていきました。野口さんが家で読書するのは午前中が多いということから、さらには夏の間もエアコンはほとんど使わないで済んでいるという話に至りました。
これはちょうど時宜を得た話なのでさらに突っ込んで聞いてみますと、OMソーラーと太陽光電池とか雨水タンクとかで、公共の電力はほとんど必要としないのではと思えるほどのナチュラルな暮らしを、10年以上も前から実践しているのでした。OMソーラーを利用して、放射冷却現象を上手に生かしているようです。
去年のあの酷暑の八月、野口家の電気代は一万二千円ほど、太陽光電池で発電したものを売って七千円ほどの収入があり、電気代は差し引き五千円ほどで済んだとのこと。シンジラレナイ!!