株式会社 鈴木工務店 ものがたり奏でる家

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建物完成見学会のときに、担当者が住まいについて、イラストや写真を用いて解説しています。

三世代同居の家


第三回 「緑のシークエンス」


遠藤邸スケッチ緑豊かな緑道に面した家は、開口部が風景画の様に緑を切り取って見せること、家の中を移動しながら、時間で変化する緑をどのように見せるかを工夫しています。ひな壇に導くゆるやかな階段を上ると、木の列柱に囲まれた玄関前のポーチへ吸い込まれます。玄関からリビングに向かうと、吹き抜けの2階分の開口部から木々が目に入ります。家族が集まって大部分の時間をすごすダイニングスペースには、降りそそぐ木漏れ日がつくる陰影で室内は心地よい変化を刻一刻と味わえます。二階への階段をのぼり、各個室にいたる間は開放感をおさえてはいますが、共有の収納スペースは扉なしにしています。個室に入ると構造材の梁や小屋組みが天井にリズムを奏でています。さらに、額縁になっている開口部からはそれぞれの風景が目に飛び込んできます。一、二階のバルコニーは、小鳥と一緒にティータイムを愉しめるカフェでしょうか。そして、東側のバルコニーは鉄道マニアにとってはベストショットの場所になっています。多彩な小田急の列車を楽しめます。

緑のシークエンスに囲まれたこの家は、素敵な顔をいっぱい持っています。
遠藤邸二階吹抜けver2

第二回 「三世代の暮らし」


三世代・三世帯の家族構成になります。プランをみると、多世帯住宅と思われる特徴はありません。みんなが集まるための場所とそれぞれ個人のための場所を計画しています。特殊解でない将来的な変化にも柔軟に対応できる家を考えました。
一階には、リビングダイニングとご両親の部屋、水廻りを設けて、リビングと両親の部屋はひとつながりで家事をしていてもいつでも様子がうかがえ、気楽に一緒に食事の準備もできます。一階のトイレは居間から使用しますが、両親の部屋に近く視線を考えた配置としています。
玄関ホールから洗面所を通って風呂へ行けます。泥仕事の後にはもってこいの配置です。
3つのプライベートな部屋からなる二階は、吹抜を介して一階とつながり互いの様子がわかるようになっています。大きな開口部がある吹抜けからは木漏れ日、風に揺れる木々の緑を愉しめます。視界も広がりこの家の中心です。endo_02小

 

第一回 「土地のちから」

建設地を理解しその個性を読み解くことで計画の半分が達成されたといってもいいと思います。
はじめて建設地を訪れたのは、季節も時間も最良の紅葉から木漏れ日がふりそそぐ日でした。かつてご両親がこの地を選んだのもそんな魅力からでした。一時は近くに引っ越しを考えたそうですが、これ以上環境の良い土地はそうそうないと経験を交えてお話をした記憶があります。
道路から1Mほど高い雛壇上の敷地は、東側は生活道路と小田急線の先に大学のグランドが広く見渡せます。もっともこの土地のちからは南側の緑道で、隣家を隠すほど木々が成長し心地よい木陰が形成されて、借景以上の風景が広がっています。北側は私道に面し、隣地も1段高くなって周囲からの視線を気にせず、採光が得られ眺望が楽しめます。
この土地のちからを再確認してもらえる家づくりです。OLYMPUS DIGITAL CAMERA