最寄駅から徒歩圏の平坦地。正方形で余裕のある敷地に、施主は平屋を希望されました。奥行きのある四角い家か、横長の家を考えましたが、パブリックとプライベート空間を翼としたＬ字型になりました。

アプローチは南面道路から。外壁と同じ板張りの外物置を目隠しにして玄関へ。入って左手は書斎兼和室。正面がパブリック空間への入り口です。中へ入ると勾配天井のリビング、その先に平天井のダイニング・キッチンが続くおおらかな大空間です。

庭との間には大屋根の軒がかかる濡縁を設置。真南から西へ45度触れた敷地で、西日と雨の日対策としました。濡縁を取り巻くように、個室群のプライベート翼が西方向へ伸びます。

庭にはシンボルツリーと西日を遮る落葉の中高木を中心に植えました。広々とした庭と平屋で、子育ても庭育てものびやかに。