Works家と暮らしの「たてものがたり」
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町田市相原町

山並みを望む

  • 家族構成:単身
  • 一世帯
  • 旗竿地

町田市相原町、竣工:2017年1月、構造:木造2階建、延床面積93.0㎡、敷地面積:125.5㎡

お客様の声

「おいしい空気」で目覚める毎日 S様

朝起きたときも、仕事から帰ってきたときも「家の空気がおいしい」と感じるんです。自然が残る相原の環境に加えて、OMソーラーで家中の空気が換気され、適温に保たれているからでしょうか。仕上げにも木をたくさん使っていますので香りもいいですし、朝目覚めたときに見上げる杉板張りの勾配天井も大好きです。

この家に住んでから、やりたいことが次からつぎへ出てきて、毎日充実していますよ。1階はフリースペースなのですが、体操をしたり山道具の手入れをしたり、野草を干して化粧水をつくったり。娘家族や友人が頻繁に訪れるので、宿泊場所としても重宝しています。自分だけの、あるいは家族だけの家というより、人との交流の場になっているかもしれませんね。

設計のポイント

土地を読む、暮らしを編む

以前暮らしたことがあり土地勘のある相原町で、住まい手が偶然見つけた土地から家づくりの話は始まりました。南斜面の中腹にある旗竿敷地で、北側道路から階段を10段程降りたところに土地があります。南側の隣地は斜面に沿って1段低くなっていて、2階からは山並みが望めそうです。もちろん陽光も。

住まい手にとって終の棲家となる今回の計画では、水回りを含め生活空間をワンフロアーで完結することが求められました。また、後々の2世帯居住の可能性、長期滞在の友人用の客室、友人が集えるフリースペースを確保することもご希望でした。

眺望と要望から、2階をメインの居住スペースとすることが決まりました。玄関は、敷地の段差を利用してブリッジをつくり中2階(階段の踊り場)部分につくることに。上下階の気配を感じられ、それぞれの階にアクセスもしやすくなります。そして、玄関を経由する階段は、移動することで気分を切り替える空間装置にもなります。

2階からこぼれる陽光に誘われて階段を6段ほど上ると、山並みを望む和室に至ります。活動的な住まい手のもう一つの要望は、「山並みを望み寛ぐ」こと。出かけるためのホームとなる場所をつくることでした。