工事前に“同じ食卓”を囲む理由
家づくりが始まる前に、棟梁、設計担当、現場監督、基礎・電気・水道・建具などの連業者が一堂に会し、施主様と同じ食卓を囲む時間です。
鈴木工務店では平成元年11月1日から、工事着手前にこの会を続けてきました。
図面や打合せでは伝わりきらない“人となり”を知ることが、これから長く続く暮らしの安心につながると考えているからです。
工事中はもちろん、住み始めてからのアフターメンテナンスでも「あの時会ったあの人に相談できる」という感覚は、住まい手にとって大きな支えになります。

1つの家を建てるために約20の連業者が関わります。
娘さんの「ピンクにしてください」が教えてくれたこと
印象的だったのは、施主様の娘さんが塗装業者さんに向かって
「部屋をピンクで塗ってください」
と、少し照れながらもまっすぐ気持ちを伝えてくれた場面。
木目が苦手という素直な想いが、その場で言葉になることで、つくり手側も「誰のための家づくりか」を改めて強く意識します。
「本当に大変です」から始まる、現場の本音
会の中で連業者のみなさんが口を揃えて言っていたのは
「鈴木工務店の現場は本当に大変です」
という言葉でした。理由を聞くと、壁の少ない空間構成が多く、配線や納まりをごまかせないため、建築士や現場監督と何度も相談しながら見え方を詰めていく必要があるからだそうです。
手間はかかる、それでも最後には必ず「でも、やりがいがあります」と続く。
その言葉に、施主様の想いに応えようと知恵を出し合う姿勢と、家づくりへの誇りを感じました。
家は完成がゴールではなく、暮らしのスタート
家は完成がゴールではなく、暮らしのスタート。
施主を囲む会は、その入口で“安心”と“思い入れ”を重ねていくための大切な時間だと、あらためて実感した一日でした。






