現場の暑さ対策はじまってます。

観測史上最も暑い6月だった・・・

毎年「平年に比べて暑い」夏を更新し続けていますね。。。先月は観測が始まってから平均気温が最も暑い6月だった(日本気象庁発表)ことは、記憶にも身体にも疲労として刻まれています。

厚生労働省が「職場における熱中症対策」を大幅に強化

6月から9月の終わりまでこの暑さが続くと思うと、げっそりするどころか、建築の現場では作業効率の大幅な低下に直結しますし、何より命に関わります。厚生労働省も、6月1日から「改正労働安全衛生規則」を施行。「職場における熱中症対策」が強化されました。

対象となる作業環境が具体的に示された形で、「WBGT28℃又は気温31℃以上の環境下で連続1時間以上又は1日4時間以上を超えて実施」が見込まれる作業とのこと。建築現場の屋外作業はもちろん、屋内もエアコンなしでは、外気温とさほど変わりはありませんから対策は必須です。

現場にエアコン。働く人の健康と現場の安全を守る!

大手ハウスメーカーが現場に仮設エアコンを導入、というニュースがありましたが、鈴木工務店でも、先日、現場に仮設エアコンを設置しました。作業中はドアの開け閉めも多く、ずっと窓を締めて作業が出来るわけではありませんが、設置後は外気温が34℃のところ、室温が29.4℃、湿度64%の状態を保っています。今は外断熱を施してある状態で、このあと充填断熱も施工する計画なので、さらに冷房の効率は上がることが予想されます。

ちなみに先のWBGT(暑さ指数)に現場の環境を当てはめてみると、WBGT約26.3℃と推測されました。これは、Chat GPTに今ある前述のデータだけで推定してもらった計算結果です。(実際には、温度と湿度のほかに湿球温度が必要{黒球温度は乾球温度で代替}なので、現段階では推定からの推測結果です)

環境省HPより 出典:日本生気象学会

鈴木工務店の現場は、大工曰く「真夏や真冬でも比較的身体がラク」とのことは以前からでした。特に冬は、日射取得さえあれば無暖房で薄着になれるほど。朝現場に入ったときでも室温が17℃近くある家もあるなど、建物の断熱性能を高めていることの結果だと言えますが、それでも近年の夏の厳しさは異常です。「異常」気象が「通常」になりつつある近年、対策は急務です。現場の安全は、働く人の安全が確保されて叶うものなのです。

大工はもとより、出入りする職人にも環境改善は好評です。住まい手が暑さ寒さを苦にすることなく笑顔で過ごせる家を目指して、安全第一で今日も現場は進みます!

(現場管理 橋井裕:一級建築施工管理技士