中古×リノベーションのポイント3+1

年末年始に家族で集まり、家づくりについて話し合った方も多いのではないでしょうか。鈴木工務店でも年明けのイベントにたくさんのご来場をいただいています。近年は、新築のほかに、中古マンションや一戸建てをリノベーションしたいというご相談が少しずつ増えている印象です。

築48年の団地リノベーション。リビング・ダイニング

もともと住んでいる住まいの改修のほか、町田や川崎、横浜、相模原などでの住み替えのタイミングで中古物件の購入を選択肢に入れている方が、以前より多いのかもしれません。

また、消費増税の時期を念頭に動かれている人も少なくないようです。物件自体は消費税の対象外ですが、リノベーション工事費にはかかるので、現行の税率8%が適用される9月末までに工事も引渡しも済ませるメリットは確かにあります。リノベーションならよほどの大改修にならない限り、工期的にも増税前の完了・引渡しが可能です。

和室からリビング・ダイニングを見る

しかし、あまりに急ぎすぎて、暮らしに合わない物件を購入したり、購入費用とリノベーション費用のアンバランスから十分な工事費が確保できなかったりするのでは、希望する住まいは望めませんよね。そこで、鈴木工務店でお客様にお話ししている中古物件×リノベーションで大切な3+1のポイントをまとめてみました。

 

1)まず家づくりにかける総予算を知る(ローンを組む場合は銀行に直接聞いてみよう)

2)どんな暮らしがしたいのか書き出してみる(家族みんなで)

3)要望、条件を絞り込んでいく(本当に大切なことや求めていることが見えてくる)

+1)物件とリノベーションの予算配分を考える

 

一般的に、駅近は物件価格が高いのでリノベーション費用は圧迫されます。反対に、駅からバス便の団地タイプなら低価格なのでフルリノベーション費用も捻出できるかもしれません。それぞれ、利便性やコミュニティも違いますし、周辺環境を含めた好みもありますから、やはりどんな暮らしがしたいのかイメージを持つことが選択の軸になってきます。(将来住み替えによる売却を視野に入れているなら、築年数や立地環境を含む不動産的な価値も大事ですね)

リビングの造作収納

つくり手サイドから言えることは--イメージする住まいと暮らしがあるのに、物件価格に予算を過大に割いてしまうと、中途半端なリノベーションしかできず、家での毎日に満足できなくなる--ということ。上記ポイントの4番目を+1としたのは、この予算配分に関してはプロに聞かないと分からないことが多いからです。家族間で出し合た要望とゆずれない条件を家づくりのプロに投げかけてみてください。どのくらいの予算と手間で実現可能なのか、そもそも、本当に必要な条件なのかも含めて相談に応じることができます。理想のリノベーションを叶えるためのコストが見えてくれば、総予算から物件価格が導けるはずです。

梁の出にリズムを持たせた木の仕上げ

よく、物件を決めてから、あるいは決める直前にリノベーション費用の見積もりを、とのご相談を受けることがあるのですが、考え方としてはその逆を提案しています。物件探しの段階で家づくりのプロに相談し→コスト感をつかんで→いざ気に入った物件に出会ったら→設計士に現場を見てもらうという流れです。ここでいうプロは、弊社に置き換えれば設計・施工の工務店です。

鈴木工務店の場合には、新築でもリノベーションであっても、モデルハウス「家の展示館」に来てもらい、見学会で実際の家づくりを確認してもらうステップを踏んでいます。そこで、納得をいただいてから現地調査や見積もりなどその先のステップへと進みます。ちょうど来月2月16日(土)には、団地リノベーションを実現されたOBの方の住まいを訪れる「家・暮らし見学会」を開催します。住まい手の生の声を聞ける貴重な機会でもありますので、これからリノベーションを検討されている方はぜひお越しください。