木の家って長持ちするの? 9/20(土)ツアー&セミナーでお伝えします※参加受付中です

築10年のS邸。床は節有、天井は無節の杉。現しの柱梁は国産の杉材です。

木の家って長持ちするの?

鈴木工務店の家は、外装にも内装にも木を使っています。建物の見学会では、参加者の方から「木の外壁はメンテナンスにお金がかかるのでは?」「無垢の木は水や汚れに弱い?」と質問を受けます。見学会では、実物を前に、外部に強い木材と処理を説明しています。室内のフローリングなどについては、ウレタン塗膜防水を施したツルツルのフローリング(お聞きしてみると、ご質問される多くの方がこのタイプの床材で生活していらっしゃいます)との違いや無垢の木の特性についてお話ししています。

結論は「長持ち」しますし、メンテナンスも大した手間ではありません(メンテナンスフリーを謳う建材も、ほったらかしでいいわけではありません)。詳しくは、9/20のセミナー「ずっと住み続けたい木の家とメンテナンスのはなし」でお伝えします。ぜひご参加ください。

気象(紫外線や雨風)の影響で色味が変化していく板張りの外観。M邸

完成した瞬間が最高か、時を重ねてからが艶やかか

鈴木工務店が建てる家の仕上げでは、プリント合板やビニールクロス、ウレタン塗装の積層フローリングは提案していません。お客様のなかにはマンション暮らしの長い方や、ハウスメーカーの軽量鉄骨造がご実家という方も多く、新建材に慣れ親しんでいる分、無垢の木自体に馴染みの少ない向きがあるようです。(マンションや建売住宅では家具やドアも木調のプリント合板が主流のため)

家を売る感覚ですと、完成した時点が一番美しく、その後も出来るだけ変化がなくクレームの付かないことがベストなのは納得できます。そして、新建材はその目的を達成できる優れた素材です。

一方で、家をつくる側からしますと、素材に現れる変化を見越して計画していくわけです。当然、無垢の木は経年で灼けて色味が変わりますし、季節によって空気中の水分を吸放出して膨らんだり痩せたりと動きもあります。住み始めてから3年、5年と重ねてようやく落ち着いてきて、色味も艶も味わいが増していきます。

新建材と無垢材では目的や目指す美しさや効能が異なるので、どちらが良い悪いではなく、特徴を知って自分の好みに合わせて判断できることが重要です。

鉄筋コンクリート造のマンションをリノベーションしたM邸。杉の床材を壁の一面にも立ち上げて仕上げとしています。

木の家で体感できる空気質の違い

木のもつ水分の吸放出は、よく「呼吸する」とたとえられます。これが、室内の空気質に影響していて、入居から何年経ってもほんのり木の香りがする要因です。

ウレタン塗装の床は、見た目は木でも、塗膜でこの呼吸を封じているので、湿度の調節や芳香の効能は得られません。(塗膜で水をはじいたり、傷を防いだりすることを優先。ちなみに、無垢の木でも水や傷の対処法はあります)

木の見た目や空気質がもたらす癒しの効果は、データとして林野庁関連サイトでも見ることが出来ますが、いつも木の仕上げに囲まれた事務所にいる我々にとっては当たり前になってしまっているかも?でも、モデルハウスや見学会にご来場いただく皆さんには、「木の香りがする!」「気持ちいいい」とおっしゃっていただけます。

ツアー&セミナーでは、築160年の茅葺きの古民家や大工の加工場を見学したあと、モデルハウス「家の展示館」にて事例画像をご覧いただきながらセミナーを行います。新旧建物を空気感も含めてぜひ体感してください。

詳細・お申込みはこちらのイベントサイトからどうぞ↓
9/20(土)ツアー&セミナー「ずっと住み続けたい木の家とメンテナンスのはなし」 | 株式会社 鈴木工務店