夏の日差しを遮るグリーンカーテン

暑い夏に、さわやかな光と涼しい影を室内に作り出す、緑のカーテンと日射遮へいについてのお話です。

 

見た目の涼しさも感じられる

高気密・高断熱住宅は、暑い夏でも室内を涼しく快適に保つうえで大変有効です。
しかし、いったん室内に日射を入れてしまうと、その高性能があだとなり、逆効果となってしまいます。
そんな時に効果的なのが、簾や雨戸、緑のカーテンを用いた日射遮蔽です。
春に改修工事を行ったS様のお宅は、東側の窓面が緑のカーテンに覆われています。
カーテンの樹種はミツバアケビで、山を切り崩して建てた家の敷地にもともと自生していたものです。
午前の強い日差しを和らげようと、たまたまそのミツバアケビを窓へと這わせてみたら、これが大変気に入ったとのこと。
葉は小ぶりで凛としていて、そよそよ揺らぐ様は涼しげで、何とも言えません。
気になるアケビの実は、葉っぱに養分が取られるせいか、毎年4つほど採れるくらいですが、美味しくいただいているそうです。

実際の日射遮へいの効果は?

さて、日射遮蔽を用いない場合と比較すると、室内の温度はどれほど違うでしょう。
ある実験(※)では、グリーンカーテンのあるなしで比較した際、日中の平均気温差は2・2度、最大で3・0 度の気温差を記録。
その効果の大きさが分かります。
加えて、グリーンカーテンと窓面との間を空け、風が通るようにするとよりいっそう効果的です。
緑のカーテンによる日射遮へい効果は、簾とほぼ等しいと言われています。
ただし、木漏れ日のような光環境をもたらす緑のカーテンの心理的効果や、アケビやゴーヤなどを収穫して食卓を彩る喜びを加味すると、手間をかけた分、緑のカーテンの方が満足度は高いと言えるかもしれませんね。
鈴木工務店で建てた家には、外付けブラインドやシェードで夏場の日射対策をしている事例もあります。
2階の窓などで日射遮蔽をお考えの場合には、外装改修などと同時期に取り付けると、工事も費用もスマートです。(多田祐基)

KAKI NO TANE vol.32 「暮らしのスタイル」よりバックナンバー