徒然とおる「椅子で模様替え」

模様替えで気分を一新したい季節。手っ取り早く、一人でもできるのは家具の配置替えです。その前に、まずは片付けから。ついつい物を右から左へ移しただけで終わった気分になってしまいますが、やはり「断捨離」が必要でしょうか。私は良い具合に古びた物やエイジングを感じるものは残すようにしています。

片付けが済んだら家具の配置替え。例えば、ソファーはどちらを向いていますか? 南の庭に向かって置かれたソファーに座ると、太陽光を正面から受け、読書時は手元が暗く、目には眩しい光が飛び込んできます。そこで、ソファーを180度回転させて光を背に受ければ、明るい光で読書が楽しめ、暖かい日差しを浴びられます。読む前に居眠りが始まるかもしれませんが。

鈴木工務店で建てた家・鶴川

どうしても庭を眺めたい場合、予備の自分好みの椅子を用意しましょう。食卓椅子でも良いですし、リサイクルショップで素敵な一品を見つけるのも手です。以前リサイクルショップで、傷物でしたが偶然にも長年恋焦がれていたイームズ・チェアを発見。「なんでこんな椅子がここにあるの」と失礼なことを言ってしまいましたが、それほど気に入っていた椅子。値段も安くその場で購入しました。今でも日に一度は座りますので、模様替えの時はこの椅子の居場所を考えることにしています。配置替えにより、部屋とそこに置かれた椅子への愛着が増すと思います。 (MY TOWN 掲載記事より)

イームズ・ラウンジチェア ハーマンミラー社オフィシャルサイトより

※最新号の『MY TOWN』掲載コラムのタイトルは「高い所から 低い所へ」です。毎月15日発刊、新百合ヶ丘周辺の店舗等に設置されています