家を建ててしばらく経った住まいには、完成したばかりの家とはまた違う魅力があります。
日々の暮らしが重なり、家族の時間が積み重なって、その家ならではの空気が少しずつ育っていくからです。
今回ご紹介するのは、町田に残る里山の風景を身近に感じながら、ご家族が暮らしてきた住まい。
入居から10年が経った今も、この家には、自然の気配と家族の暮らしがやわらかく息づいています。
里山の風景に惹かれて選んだ土地
このご家族が土地として選ばれたのは、豊かな自然と田園風景が残る、里山の裾のような場所でした。
ただ、敷地は高低差のある北側傾斜地。平らな場所がほとんどなく、家を建てるには簡単とはいえない条件がありました。
それでも、その場所に立ったときに感じられる景色の豊かさや空気の心地よさは、この土地ならではの魅力だったのだと思います。
難しさがある一方で、ここにしかない暮らしの風景が、たしかにありました。

景色を切り取りながら暮らす
この家の心地よさは、景色の取り込み方にも表れています。
大きな窓で一度に見せるのではなく、ダイニングや浴室、多目的に使える一角など、それぞれの居場所に合わせて窓が計画されています。
ふと立ち止まった先に緑が見える。
家の中を移動すると、見える景色が少しずつ変わる。
そんなふうに、里山の風景が日々の暮らしの中に自然と入り込んでくる住まいです。

道路側の高い位置から2階玄関へ入り、そのまま2階リビングへとつながる構成も、この敷地ならでは。
立体的なつながりの中で、光や景色がやわらかく感じられます。
木のぬくもりに包まれた、のびのびした毎日
家の中は、木の床や天井、白い壁に包まれた、すっきりとやさしい空間です。
自然素材ならではのやわらかな質感は、見た目の心地よさだけでなく、日々の暮らしの中でもじんわりと感じられます。
ダイニングのそばには、少しこもれるような畳スペースも。
客間として使えるだけでなく、お子さんたちにとっては遊び場のような、落ち着く場所にもなっています。
開きすぎず、閉じすぎず、家の中にいくつかの居場所があることで、家族それぞれが心地よく過ごせるのかもしれません。
自然素材の空間は、お子さんたちにとっても気持ちのよい場所のようで、家の中を元気に行き来しながら、のびのびと過ごしている様子が目に浮かびます。
暮らしながら、家が育っていく
築後10年。
この住まいには、完成したときの美しさだけではなく、暮らしてきたからこその落ち着きや、家族の時間がにじむようなやわらかさがあります。
つくり込みすぎず、そのときどきの暮らしに合わせて使い方を変えながら過ごしてきたこと。
窓の向こうにある景色や、木のぬくもりのある空間が、日々の土台として変わらずそこにあること。
そんな積み重ねが、この家の心地よさにつながっているように感じます。
6月20日(土)にこちらの家の「家・くらし見学会を開催します。
今回の見学会では、そんな10年後の住まいの姿を、実際にご覧いただけます。
写真や図面だけでは伝わりにくい空気感や、暮らしの中で育ってきた家の表情を感じていただける機会です。
これからの家づくりを考える方にとっても、住まいが暮らしにどう寄り添っていくのかを思い描く、ひとつのきっかけになればと思います。
どうぞお気軽にご参加ください。
「住んでいる人に聞いてみよう」家・くらし見学会 6/20(土)@町田市広袴町

今回の「家・暮らし見学会」では、町田に残る里山の風景を楽しみながら暮らす、入居から10年経ったご家族の住まいをご案内します。
■建築概要
敷地面積:213.43㎡
延床面積:85.50㎡
竣工:2016年
お申し込み・詳細は、見学会イベントページよりご覧ください。↓
https://www.suzuki-koumuten.co.jp/event/24689/






