東海道線を行く

週末に東海道線を使って、平塚、早川に出かけてみました。日頃小田急を使っていますが、東海道線の駅間が遠く、直線距離が長いせいか、列車のスピードの速さに心地よさを楽しんだ。

平塚市美術館で開催中の「片岡球子・面構展」と彫刻家で杉材にオイルステンを施した作品の神山明・幅16mを超える日本画の大作の作者濱田樹里展へ出かけた。赤富士で馴染みがあった日本画家「片岡球子」でしたが、60歳を過ぎてから「面構」と題した連作を生涯にわたって描き続けたそうで、24作品が展示されていました。このシリーズでは、足利尊氏、義満、義政をはじめとする戦国武将や禅僧、写楽などの浮世絵師など、「片岡球子」が共感した歴史上の人物を「現代に生きていたら・・・」とゆうifの目線で当時の風俗で描かれていました。作品の大き差だけではない、人物が発する気迫が迫ってくるものを感じた。会期は11月26日(日)まで。

その後、熱海行きの列車に揺られ早川駅で下車。山側へ川沿いを15分ほど歩いて、茶の湯をこよなく愛した電力王・松永安左衛門の晩年の居宅「老欅荘」へ向かった。道中、高速道路、新幹線の橋脚が狭い処に走り、せっかくの美しかった風景も壊され、住人にとっては寂しい限りの感がした。この居宅は、小振りではあるがお二人の暮らしを楽しまれた様子がわかる建物である。「老欅荘」は、入口にそびえる推定樹齢400年の欅の大木から松永翁名づけられ、その前に置かれた黒部の巨石に座って、時の政治家達をむかえたそうです。松永翁が別の場所に建てた茶室を隣地に移設予定があるそうで、景色も良くなりそうである。

次に、明治の勲功山形有朋の別邸「古稀庵」に向かったが、庭園が残るのみで手入れもいま一つで、早々に箱根登山鉄道「箱根板橋」駅に向かったが、ここからは電車に乗らずのんびりと国道一号線を小田原駅まで街並みを楽しみながら歩くことにした。気持ちのいい一日を気儘に過ごすことができた。

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