建て替えかリノベーションか・鈴木工務店

「建て替えかリノベーションか」は、築年数の経った家に住んでいる人なら一度は考えたことのあるテーマかもしれません。長年その家に住んでいる人だけでなく、実家や祖父母の家を相続した次世代の住まい手にとっても、いずれ突き当たる問題ですよね。

築45年の木造2階建てを平屋に建替えました。夫婦2人暮らしのための住まいです

ご来社された方に「どのくらい古い家だと建て替えた方がいいの?」と聞かれることがあります。木造の神社仏閣が何百年も建っていること、弊社の茅葺きの可喜庵も150年以上健在であることを考えると一概には言えないのですが--。一般的な木造住宅であれば、建築基準法の耐震基準の切替え時期や、断熱材を入れることが当たり前になってきた時期はひとつの目安になるかもしれません。ちなみに、30年前の住宅ですと断熱材はまだそれほど一般的ではありませんでした。築40年以上の家ではほとんど入っていません。

築30年の鉄骨プレハブをスケルトンリノベーション。断熱材を施し内装は自然素材で仕上げました

しかし、住まいには住宅性能以外にも大切なことがあるのも事実です。そこで過ごした思い出や、昔の職人の手仕事が残る意匠などが、住む人にとっては何よりも代えがたい価値を持っている場合があります。今は、古い家を生かしつつ断熱・気密改修を施すことも、耐震改修することも可能です。リノベーションという選択肢の可能性は、確実に広がっています。

茅を葺き変えた後の可喜庵。手をいれながら生き続けています

もちろん、建替えでもリノベーションでもコストのバランスを見ることは必須です。古い家を生かした耐震改修にコストをかけすぎれば、室内の温熱環境の改善まで手が回らず夏暑く冬寒い家に住み続けることになりかねません。

ではどうしたらいいのか--選択肢が広がったということは、考えれば考えるほど、調べれば調べるほど分からなくなってしまう場合もあるということ。そんな時こそ、設計施工の工務店を利用してください。今週末10月20日(土)13:30~15:00、鈴木工務店にて「建て替えかリノベーションか」のセミナーを行います。それぞれの特徴と事例を、スライドを交えて丁寧に解説していきます。ご興味のある方はお気軽にお問合せ下さい。 (畑野)