工務店のつぶやき。木造住宅の美しさを感じる瞬間。町田市の現場から

建物の美しい瞬間

鈴木工務店・会長の鈴木のつぶやきを紹介します。
「建物には美しいと感じる瞬間が3度ある。ひとつは建方、もうひとつは竣工時、そして引き渡し後暮らしが馴染んだ時」

写真は現在進行中の町田市能ヶ谷の建方の様子。平屋にかかる大屋根の垂木が空へ駆け上がっているように見えませんか?建て方の瞬間にだけ見られる骨格の様子は、設計に無駄がないかどうか、機能美を感じられるか否かが露になるまさに瞬間でもあります。

ちなみに、主要構造材には紀州山長の杉材を使用しています。ウッドショックで外材の品薄や価格が高騰するなか、江戸時代から続く林業の老舗、山長商店のような存在が改めて注目されています。ちなみに国産材が市場に出回るまでには、祖父母の代に植えられた木が親の代に成長し、孫の代でようやく製材用に伐採できる、といった具合に長い年月がかかるそうです。

持続可能な家づくりを考える

家を建てること、そして暮らし始めてからその先まで、持続可能性をどう考えるかもこれからの家づくりでは大事なポイントですよね。使いやすさや長く愛着の持てる意匠性、経年を楽しめる自然素材の使い方が大事になってきます。加えて、能ヶ谷の平屋は大屋根を利用した太陽光発電と蓄電を含むオールタイムリアルZEH(ゼロエネルギーハウス)のOMX(太陽熱利用の床暖房、高効率エアコンの冷暖房、エアコン排熱利用の給湯、熱交換換気)を採用します。

住んでからその先も

トレンドは中古住宅のリノベーションに傾きますが、それに耐える状態の既存住宅が少ないというのも事実。新築するなら長持ちする家をつくり住み継いでいく(耐震や省エネ性能を保持することで、将来売却により新たな住まい手がつく)という選択肢は、ある意味、家を建てる人の責務になってくるのではないでしょうか。ひと世代前のスクラップアンドビルドの家づくりはもはや罪ですよね。。。私見が多くなってしまいました、、、工務店は、長く住み続けられる家をまじめにつくり保守することにまい進するのみです!

写真とスケッチ(完成予想)の能ヶ谷の家平屋は7月下旬ごろに建築中現場見学会を開催予定です。一部RC造で屋上に天体ドームが載る計画です。見学会詳細が決まり次第会いHPにアップします。(畑野)

※今月末の玉川学園の建物完成見学会の詳細はこちらからどうぞ。