大規模改修進行中。既存を生かしながら新しい住まい手の好みを反映するこだわりのリノベーション@麻生区

既存のスパニッシュ瓦はそのまま使用。閉塞感の原因になっていた既存テラス屋根は撤去し、その屋根瓦を新設ポーチ屋根(既存延長分)に再利用します。

昨年末に解体着工した麻生区のフルリノベーションの現場から。延床面積196㎡(施工面積205㎡・地階除)の木造2階建て(一部鉄骨)の専用住宅です。築年数は30余年ですが、前オーナーが2002年に大規模改修を施していて施工も材料もしっかりしていたので状態は良好。漆喰や無垢材のフローリングなど仕上材にもこだわりが見られます。一方で、広すぎる玄関土間と玄関吹き抜けや、使いづらい水まわり動線、寒さ対策など改善点も多々ありました。

既存外壁は左官による刷毛引仕上げ。和室部分は室内の京壁仕上げを残すために外壁側に付加断熱してジョリパッドで仕上げ直す計画です。

リノベーションにあたっては断熱改修の視点が第一にありました。室内は既存に対して内側に付加断熱を、和室は既存の京壁を生かすため外側に付加断熱を施します。窓も断熱性能の高いものに刷新。ひとつながりの大空間となる1階のLDKは木製窓(佐藤の窓)を採用してデザイン性も高めています。

枠を嵌めてからガラスを落とし込む「佐藤の窓」。ガラスが歪まないようにガラス面に強力吸盤の持ち手を取付け複数人で搬入して設置していきます。

暮らしやデザインに感度の高い施主で、住宅性能と施工方法への関心はもちろんのこと、デザインや仕上げ材、浴槽、水栓などの多岐に渡る住宅設備一つひとつにもこだわりをもって自ら選んでいます。

イメージや好みがはっきりとしていて決断力もある施主の家づくりでは、設計施工の主な役割は住宅性能の確保と全体のプロデュースになります。細部がしっかり納まるかのチェックや全体を俯瞰してみた時にバランスが取れているかなどを建築のプロの視点でチェックします。設計段階でも現場に入ってからも、住まい手とつくり手のコミュニケーションがとても大事になってきます。施主は多忙なため打ち合わせは限られていますが、毎回熱い打ち合わせを設計と繰り広げていますよ!

折りに触れて進捗をリポートしていきますのでお楽しみに。