回り舞台

風薫る5月、緑が日々濃さを増す、相模原市緑区藤野町で新緑と新鮮な空気を味わってきました。

篠原・牧馬地区の氏神さま「大石神社」へ訪れた。遠く奈良時代に石凝姥命(いしこけどめのみこと)を祭神としたとの伝えがあるこの神社、本殿は宝暦八年(1758年)に再建され、明治29年に現在の拝殿が建造されている。特徴の一つは、この拝殿の一階大舞台の中央に、回り舞台が設けてあり、現役だそうです。舞台の奥半部は、大梁で支えられた二階(板戸等で仕切れるようになっている)があり、化粧場兼衣装着付場になっています。そして、舞台右手に、三味線などの演奏用の場所が宙に迫出して設けてあります。周り舞台の仕掛けを解くために床下を覗き込むと、傘骨のような斜め材が取り付けてありました。きっと屈強な男氏が一本づつに張り付き舞台を回した様子が想像できます。もう一つの特徴は、道路から階段を下りて参道にはいる低い位置に建っており、裏手は小川が流れる湿気の多い場所でした。参道に竹を組んでテントを張った客席と、土手に陣取った観客が芝居を楽しんだそうです。

戦前は、奉納神事として村歌舞伎(地芝居)が奉納されていたそうですが、後継者難で昭和40年10月(秋祭りでしょうか)の記念公演が最後になってしまったそうです。それでも、近年まで、浄瑠璃が演じられていたそうですが、こちらも人材難で今は行われていません。都心から車で一時間足らずのこの地区も、少子化と若者の村離れによって限界集落になっていますが、文化的価値を活かす村再生が出来ないものでしょうか。

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