既存のモノをおもしろく活かす「アーツ千代田3331」

先日、アーツ千代田3331に行く機会があり、じっくりとまではいきませんが中を見学してきました。

アーツ千代田3331は、閉校した千代田区立練成中学校を文化芸術施設として改修したもので、アーティストや美大生、地域の人々がさまざまな活動を行う場として復活した建物です。

各教室はアトリエやギャラリーとして使われていて、とても活気がありました。また、階段前ホールには子供たちの手洗い場が当時のまま残り、壁には各階のMAPが描かれていて、サイン計画としてうまく機能していました。

学校の玄関風景をつくっていた下駄箱は、広告置き場として再利用されていました。

面白かったのは、机や椅子は当時のものではなく、面影を残しつつ洗礼されたデザインのものに置き換わっていたこと。

住宅のリノベーションでも、構造、断熱はもちろん重要ですが、それ以外の、たとえば「既存の躯体やモノをどのようにおもしろく活かすか」ということにも重点をおきたいですね。

北條 巧