家づくりの進め方2・鈴木工務店の場合

「家づくりの進め方1」/<①土地と建物にかけられる総予算を確認しよう>と<②家づくりをきっかけにライフプランを考えよう>はこちら

<③土地の特性と、自分にとっての判断基準を知ろう>

玉川学園の現場から。高台の敷地です。旗竿敷地で段差もある土地ですが、住まい手は景色の良さと畑ができるゆとりを優先してこの土地に決めました。

①②と進んだら、次は土地探しです。ポイントは土地単体ではなく、希望する建物を考えながら進めること。できれば土地探しの段階で、工務店など建築のプロに相談できるとよいでしょう。

土地探しが難航するケースでは、共通するいくつかの原因がありますが、コンサルティング力のあるつくり手に相談できれば、一緒に解決しながら進められます。

さて、土地探しが難航する主な原因には、①でも触れた「予算の把握ができていない」、また「予算と希望、市場価格にズレが生じている」、そして「もともと土地の出にくいエリアを希望している」などが考えられます。

「予算の把握」については「家づくりの進め方1」をご覧ください。加えて、土地取得費用に予算が偏り希望の家が建たないということがないように。総予算を把握したら、まず家の建築費を押さえてから土地探しをすることをおススメします。

「予算と希望、市場価格にズレが生じている」場合は、早めの修正が必要です。一般的に「いい土地」と聞いて思い浮かべるのは、不動産広告でもよく目にする南向き、整形地、駅近などの条件かもしれません。当然、みんなが「いい」と思う土地の市場価格は高くなります(もちろん、不動産会社は資料に基づき適正に査定していますが)。でも、それあなたにとって本当にいい土地ですか?不動産広告の字面ではなく、自分たち家族にとって「いい土地って何だろう?」と一度じっくり考えてみましょう

築20年の玉川学園の家。高低差約7mの傾斜地に擁壁を兼ねた地階のある家をつくり3層のプランを実現しています

例えば、変形地や北側道路など、不動産広告的には条件の悪そうな土地でも、プランニング次第で希望の暮らしが実現できることもあります。逆に、一見条件がよさそうな土地でも、思った通りの家が建たないことも。土地を選ぶときには、希望する暮らしと建物を考えながら土地の良し悪しを判断することが大切です。

「土地の出にくいエリア」の場合は、思い切ってエリア変えをするか、同エリアで中古住宅を買ってリノベーションする選択肢もあります。住宅の状態にもよりますが、解体して新築するよりもコストを抑えて希望のエリアに住むことができるかもしれません。

いずれにしても、自分にとって判断基準の整理がつかなかったり、気になる土地にどんな家が建つのか分からなかったりする場合もあるかと思います。そんな時は、悩むより建築のプロに相談してください。

<④完成見学会や家づくりのセミナーに参加しよう>

完成見学会の様子。実際の空間や素材の肌触りを確認できます

土地と家づくりの依頼先探しを同時に進める人も多いでしょう。依頼先選びに、住宅の見学会ほど参考になるものはありません。できれば建築途中の現場見学会から参加できるとベスト。施工の様子やつくり手を知ることができます。

完成見学会は、家のテイストや空間を体感できる絶好の機会です。自分の好みに合っているかどうか、設計の工夫などを確認するためにも必ず参加しましょう。

設計施工の工務店セミナーに参加すると、設計段階から施工、アフターに至るまで、つくり手が何を大事にして家づくりを行っているかがわかります。家は建てて終わりではなく、住み始めてからも家のかかりつけ医として長いお付き合いになるので、価値観を共有できる相手を見つけることがとても重要。見学会やセミナーでは、設計者や現場監督などにどんどん疑問を投げかけてください。

建築中現場見学会の様子。現場監督が竣工後は見えなくなる家の仕組みや施工についてご説明します

実際の家づくりを見て気に入ってもらえたら、「あなた」と鈴木工務店の家づくりがスタートします。ここから先は、楽しくも悩ましい選択の連続となりますが、それも注文住宅の醍醐味ですよね。詳しくは、鈴木工務店の「家づくりのプロセス」をご覧ください。「インタビュー」「施主囲み」など鈴木工務店の特徴的なイベントが登場しますが、これらは一邸ずつ異なる家づくりに欠かせないステップです。そして、ひとつずつ丁寧にステップを踏んでいく家づくりは、住まい手にとっても忘れられない出来事になるはずです。

※①の資金計画や②のライフプランに基づく家づくりの詳細は、鈴木工務店のセミナーや、個別相談の際にお話しすることができます。ご興味のある方はお問い合わせフォームからどうぞ。