住宅ローン減税適用の床面積要件が緩和。世帯構成の多様化受けて

コロナ禍を受けて住宅ローン減税の支援拡大の方針

2020年夏竣工の「自然にくらす」から

住宅ローン減税が受けられる床面積の条件は、現在50㎡以上ですが、40㎡以上とする方針を政府が固めたと報道がありました(共同通信)。2021年度税制改正でまとめられる見通しです。当初、夫婦と子供のによる家族が住む集合住宅が想定されていましたが、単身や夫婦のみなど世帯構成の多様化を受けての見直しです。

また、住宅ローン減税が3年間延長される特例措置(計13年適用)も、新型コロナウィルス感染拡大の影響による負担軽減策として、20年末のところ2年間延長される方向です。

不確定要素の多い時代に求められる、エッセンシャル思考と家づくり

ライフスタイルの多様化や、世界的なパンデミックなど、不確定要素の多い時代にいかにストレスなく、心地よい毎日を送れるか。住まいは今後、人間充電器の役割が大きくなりそうです。家に求める要素も、住む人の環境や立場によりそれぞれですが、あれもこれもと盛り込むと、結果、家づくりの長い道のりで迷子になってしまいますのでご用心。

物理的な要求(広さ、設備、コスト、デザインetc.)があるのは当然ですが、その前にまず、どういった暮らしがしたいのか。はじめは漠然としてしまいますが、暮らしのイメージ、シーンから発想することをおススメしています。

そこから、物理的な要求でおなか一杯になってしまっていた思考を、「これって本当に必要かな」「これがあれば十分だよね」といった引き算の思考へ切り替え、住む人にとって「本当に求めるものだけがある心地よさ」を見つけていきます。家づくりの相談を受ける時、必ずお話ししている思考方法ですが、今ビジネス書などでも話題の「エッセンシャル思考」と共通するところがたくさんありますね。

2016年竣工の「心和む」から

先が見えにくいと言われる現代ですが、国の支援策は存分に活用しながら、家づくりをポジティブに楽しんほしい。設計施工の鈴木工務店は、一級建築士事務所と三代続く工務店、それぞれの特徴で、家づくりのお手伝いに日々励んでいます。

12/19(土)20(日)に建物完成見学会「大屋根とけやき並木」@町田市三輪緑山を開催します。詳しくはこちらから。 (畑野)