平屋に暮らす

先週、平屋の住宅の地鎮祭が行われました。

周囲を樹々に囲まれたゆとりのある敷地ならではですが、軒の出の深い切妻屋根がかかる平屋がL字に庭を囲む様子は、くつろぎに満ちた暮らしの場を想像させます。

かつては里山風景が広がっていた町田や多摩エリアですが、今ではすっかり宅地化が進み、平屋と庭を両方楽しめるような環境はなかなか望めなくなってきました。

設計施工のつくり手としても、数少ないロケーションを生かした充足の住まいをつくり上げるべく、つくり手とともに計画を進めてきました。そして、いよいよ着工です。

平屋暮らしのイメージは?

さて、平屋と聞いてどんな暮らしをイメージしますか?「年を重ねてもフラットで移動がラク」「掃除・洗濯などの家事がしやすい」「のんびりできそう」などでしょうか。実際、建替えを検討されている方の多くは、できれば「平屋のような」家がいいとおっしゃいます。なぜ、「ような」なのかというと、前述の通り、平屋を建てられる敷地の余裕がないことがほとんどだから。隣家の影で陽が射さなかったり、敷地いっぱいで庭とのつながりも感じられなければ、その敷地条件に対して平屋がベストとはなりません。でも、主な生活空間は1階で完結させたいと考える方が多いのも事実なのです。

コンパクトだけどゆったり暮らせる平屋のような家。

そこで、LDKや主寝室、水まわりをワンフロアに収めて、上部にロフトのような小空間を載せる「平屋のような」家を提案することがあります。お子さんが独立したご夫婦二人の住まいなら、たまに遊びに来る子世帯はロフトに泊まれば十分ですし、趣味室もロフトの一角で事足りる場合が多いです。

納戸や客間をつくるとどんどん家は大きくなりコストもかかりますが、代わりに断捨離をして分散収納を活用し、デッドスペースのない間取りと家づくりをすれば、コンパクトだけどゆったり暮らせる平屋のような家が叶います。

平屋のような家、体感できます。

前述の地鎮祭の家とは別に、来月12月19日(土)20日(日)には、町田市三輪緑山で平屋のような家「大屋根と」の完成見学会を開催します。建て替えを検討している方、コンパクトだけれどゆったりと暮らしたい方にとって参考にしていただける住まいです。ご興味のある方はこちらからお問い合わせください。(畑野)