今の家を活かすか、建替えるか
長く暮らしてきた家には、愛着もあり年月とともに気になるところが少しずつ出てきます。
寒さや暑さ、耐震性、使いにくくなった間取りや設備。
これから先の暮らしを考えたとき、「今の家に手を入れて住み続けるのか、それとも建替えるのか」と考え始めることもあるでしょう。
私たちは、本来、家は一世代だけのものではなく、手を入れながら数世代にわたり住み継がれていくものであってほしいと考えています。
しかし、日本の戸建て住宅は比較的短い期間で建替えられてきました。古くなったら壊して新しくする。それも一つの選択ですが、工事費の高騰など、住まいを取り巻く環境が変化する今、「今ある家をどう生かすか」という視点が、ますます大切になるのではないでしょうか。
その一つの方法が、既存住宅の性能を高めながら行う改修です。

築年数を重ねた住宅でも、まず現在の状態をきちんと調べ(インスペクション)、耐震性や断熱性を高め、設備や間取りをこれからの暮らしに合わせて整えることで、住み続けられる家へと再生できる場合があります。
もちろん、すべての家を改修すればよいわけではありません。
建物の状態や基礎・構造、必要となる工事の範囲によっては、建替えたほうが合理的な場合もあります。一方、まだ使える柱や梁、基礎などを生かし、これからの暮らしに本当に必要な部分に手を入れることで、新築に比べて工事費を抑える事も可能です。
そして、改修にはコストだけでは測れない魅力があります。
長い年月を経た柱や梁、建具がつくる、家族の記憶が残る空間。新築ではつくることのできない、古い家ならではの趣や時間の積み重なりがあります。それを残しながら、耐震性や断熱性といった現在必要な性能を加えていく。そんな住まい方も、これからの家づくりの一つではないでしょうか。
鈴木工務店には、1863年築(江戸末期)、160年以上の時を重ねた茅葺きの「可喜庵」があります。
可喜庵も、建てた当時のまま残っているわけではありません。その時々に必要な手を入れ、直しながら使い続けてきたからこそ、今があります。

「古いから壊す」のではなく、「何を残し、どこに手を入れるか」を考える。
今回のセミナーでは、「今の家を活かすか、建替えるか」をテーマに、鈴木工務店が実際に手掛けた事例をご覧いただきながら、それぞれの考え方をお話しします。
たとえば、築42年、木造2階建て・延床約26坪の住宅をスケルトンリノベーションした事例。
家の記憶を残しながら住まいを整えた事例。
寒さのあった家の断熱性能を高め、これからも心地よく暮らせるようにした部分改修の事例。
そして一方では、費用やこれからの暮らし方を考え、コンパクトな住まいへ建替えた事例もあります。

大切なのは、最初から「改修」「建替え」と決めてしまうことではありません。
その家に何を残したいのか。
これから、そこでどんな暮らしをしたいのか。
そのために、どこまで手を入れる必要があるのか。
「わが家なら、どうする?」
今の住まいに少し気になるところがある方、建替えかリノベーションかで迷っている方、大きな工事をする前にまず考え方を知っておきたい方にも、ぜひ聞いていただきたい内容です。
住まいは、今だけでなく、これから先の暮らしを受けとめる場所です。
新築だけを答えとせず、今ある家の良さをもう一度見つめてみる。
古い家の趣を味わいながら、性能を高め、次の世代へ住み継いでいく。そんな選択肢も考えてみませんか。
セミナーについて
当初、10月17日(土)に予定していたセミナーは、10月24日(土)に変更となりました。
今回は、セミナーと同日に開催する構造見学会の会場で開催します。
完成してからは見えなくなる柱や梁、断熱材など、住まいの骨組みをご覧いただける構造見学会とあわせて、改修と建替えについて考えていただける機会となります。
構造を実際に見ながら、今ある家をどう活かしていくのか、これからの住まいについて考えてみませんか。
詳細・お申込みはこちらのイベントサイトからどうぞ↓
https://www.suzuki-koumuten.co.jp/event/25250/
建築中現場見学のブログはこちらからどうぞ↓
https://www.suzuki-koumuten.co.jp/article/25282/






