日本エコハウス大賞「審査員賞」(設計/HAN環境・建築設計事務所 施工/鈴木工務店)

今年で第5回を数える日本エコハウス大賞。鈴木工務店が施工で参加したHAN環境・建築設計事務所の「多摩丘陵の家」が、審査員賞を受賞しました。
この秋に発表された受賞住宅は『建築知識ビルダーズ』no.39に掲載されています。

多摩丘陵の自然に囲まれた尾根道に建つ築42年の木造住宅をリノベーションしています。板張りの外観は山荘風でもあり、住まい手の思い出が詰まった趣のある建物です。しばらく空き家でしたが、再び家族の集いの場とするべく改修計画がスタート。とにかく寒い家を、下記の課題をクリアしながら快適に暮らせるようにすることが命題となりました。

1「住める状態にする」
2「原型を残したい」
3「低コストで抑える」
(上記3課題、HAN環境・建築設計事務所の資料より)

設計のHAN環境・建築設計事務所の提案と鈴木工務店の積算・施工が連携するかたちで進んだ改修計画。暮らしが始まってからも、アフターや追加工事などでお付き合いを続けさせていただいています。

これまで主流だったスクラップ&ビルドの住宅事情が、住む人の価値観の変化で大きく変わろうとしている近年。新築住宅の長寿命化や高性能化は当たり前の時代になりつつありますが、築年数を経た建物でも、冬暖かく夏涼しい家に近づけて快適に住み続けられる改修があることを、「多摩丘陵の家」は改めて教えてくれています。そしてなにより、ご家族が大切な家を守り住み継げる環境が整ったこと。快適に過ごせるようになったことが、一番の収穫です。(志村)