一戸建て派が増えた?コロナ後の住まいと暮らし

外出自粛が解除されて、電車は通勤や通学で再び混雑してきましたね。一方で、お仕事によっては、引き続きテレワークを続けている方も多いのではないでしょうか。自宅で過ごす時間が長い分、家への要求もさまざま出てきているようです。

リクルート住まいカンパニーによる「コロナ禍を受けた住宅購入・建築検討者調査」※では、一戸建てと集合住宅の意向として、「一戸建て」派が63%と、昨年12月調査時に比べて7ポイント増加したそうです。なかでも30代では22ポイント増加と、一戸建て志向が強まっていることがわかりました。

コロナ拡大後の住まいに求める条件の変化として、「しごと専用のスペースがほしくなった」「宅配・置き配ボックスを設置したくなった」「通風の優れた住宅に住みたくなった」が上位に。また、不満として、「家が狭い」「収納が狭い」が増加しているようです。

仕事と暮らし、子育て環境の考え方などを反映する住まいの形は十人十色ですが、コロナ禍をきっかけに少なからず変化のあったことは確かですね。通勤時間に多くを費やしていた世帯主にとっても、「家は寝に帰るだけの場所」から、「快適に過ごせる場所」「職住一体でもストレスなく過ごせる場所」として見直されているように感じます。

さて、鈴木工務店があるのは東京都下と呼ばれ、住宅地と谷戸や山林が隣り合うように共存するエリアです。そのため、以前より住まいの内と外のつながりを感じる家づくりを大切にしてきました。日々の生活のなかで風や太陽を感じられることもしかり。

一方で、近年の猛暑を考えると、家のなかで熱中症になる人もいるほどです。住宅性能を高めて、少ないエネルギーでも快適な室温が保てることの重要性も増していますから、エアコン1あるいは2台で家全体を冷暖房できる計画も提案しています。

それぞれ当たり前のようですが、実はこれ、意識しないと日本の住宅事情では難しいのが現状なのです。家の内外のつながりで、気持ちよく、広々と暮らしたいはずなのに、隣家が迫る敷地で、窓から見えるのは隣の家の壁だけ、とか。新築だから断熱気密性能は大丈夫だろうと思っていたら、夏は暑いし、冬は寒くてかなわない、という声も。

でも、どんな立地環境でも、建物の配置や設計の工夫次第で眺めのいい窓をつくったり、外とつながる空間をつくることはできます。断熱気密性能も、ただ建材の仕様のみを適合させるのではなく、設計のシミュレーションと確かな施工、チェックで性能を十分発揮させることができます。

そうした家づくりについては、ツアー&セミナー「ともにつくるいえ SUZUKIのいえづくり・設計編」で詳しく解説いています。今月は7月18日(土)にオンラインて開催。家づくりのはじめの一歩して、ぜひお役立てください。お問い合わせはこちらから。 (畑野)

※リクルート住まいカンパニー調べ 参考記事:新建ハウジング